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【施設看護師って何するの?】介護施設看護師と病棟看護師の違いとは!?

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こんにちは。アラフォー看護師のなっつです。
病棟看護師経験しかない私ですが、転職活動を終え、
介護施設看護師として働くことになりました。

介護施設看護師って老人ホームで働くってこと?

老人ホームは介護施設の一種だね。
他にも色々な施設があるんだよ。

そうなんだ~どんなとこで働くのか教えて~

 

私は、病棟看護師として経験を積んできて、施設からの入院患者さんや自宅に戻れず施設に退院する患者さんとも多く関わってきました。その中で、「施設から入院してくる患者さんってどんな生活を送っているんだろう。」と度々疑問に思っていました。

今回の転職で、転職サイトの方から、子育てと両立するなら施設も考えてはどうですか?とアドバイスいただきました。もともと興味を持っていたこともあり、最後は施設一本で転職活動を進めていきました。

 

介護施設=老人ホームという認識の方が多いと思いますが、介護施設の中にも様々種類の施設があります。

私が働く予定なのは介護老人保健施設です。

 

この記事では
介護施設ってどんなところ?
・施設看護師と病棟看護師の違い
・老人介護施設看護師のメリット・デメリット
についてお伝えします!
 
 
 

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主な介護施設の種類

公的施設(介護保険施設

特別養護老人ホーム

「要介護3以上」の認定を受けている人が対象。

夜間は看護師が常駐しないため、夜間に看護処置が必要な場合は入所できない

公的な施設なので、費用は比較的安価。

 


 

介護老人保健施設

退院後在宅復帰が難しい人がリハビリを目的に入所する。

看護師は日中、夜間ともいるため、看護処置が必要な場合も入所可能

入居中はリハビリや医療サービスが受けられる。

 


 

介護医療院(介護療養型医療施設

医学的な管理が必要な重介護者を受け入れており、看取りも対応可能。

医師や薬剤師の配置も定められている

 


 

民間施設

介護付き有料老人ホーム

入居する人は自立~介護が必要な人まで様々

介護スタッフが24時間常駐し、介護、生活支援を実施する

施設が定めた介護サービスを提供する

介護費用は定額

 


 

住宅型有料老人ホーム

入居する人は自立~介護が必要な人まで様々

介護サービスは近隣の介護事業所から自由に介護サービスを受けられる

介護費用は利用した介護サービス分必要

 


 

サービス付き高齢者住宅

自立し、身の回りの世話ができることを入居の条件にしている所が多い

介護サービスは近隣の介護事業所から自由に介護サービスを受けられる

介護費用は利用した介護サービス分必要

 


 

グループホーム

要支援2または要介護1以上を持つ認知症の人が入居できる

認知症に特化した少人数制施設(5~9人程度のユニット)

 


 

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病棟看護師と施設看護師の違い

病院は治療する場所なので、看護師は患者さんの回復にむかうように、
処置やケアを実施します。
しかし、介護施設は治療する場所ではなく生活する場所です。
看護師として患者の治療ではなく、入居者の生活を支えるための看護を実施することが必要です。

介護施設での看護師の業務

 主な業務内容

・入居者の健康観察

(バイタルサイン測定、全身観察)

・内服薬の管理

・医療行為

(褥瘡処置、喀痰吸引、経管栄養、インスリン注射等)

・診察介助

・リハビリの補助

・カンファレンス参加

・施設の感染対策

介護施設では基本的に医療的な処置は全て看護師が行います。
また、施設によっては医師がその場にいないこともあり、
入居者さんの状態変化時などは看護師の判断に委ねられることになります。
 

入居者さんの変化を見逃さない、観察力
状態を判断するアセスメント力、判断力、決断力
も必要になってくると思います。

 

 

私が働く予定の老人保健施設では、毎日午後から医師が回診に来て、
状態報告と指示を仰ぐ時間があるようです。

 

介護老人保健施設看護師のメリット

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残業が少ない

病院では緊急入院に追われ、日々残業が当たり前になっていることも多いのではないでしょうか。

介護施設は急な入居などはなく、基本的に残業が少ないことが多いです。

ただし、入居者さんの急変などがあると、残業になることもあるようですが、病院に比べて圧倒的に少ないと思います。

私のように保育園のお迎え時間がある人や、プライベートを大事にしている人には合う職場だと思います。

 

看護業務に集中できる

介護施設では基本的に介護的なことは介護職が実施します。

病院では排泄介助、清潔介助、入浴介助なども看護師が実施することが多く、ケアに追われて、看護業務が後回しなんてことも...

施設によっては看護師も介護業務をする場合もあるようですが、
介護と看護の業務を完全に分けている所も多いようです。

看護業務に集中できれば、処置やケアをじっくり考えてその人に適切な看護を提供できそうですよね。

 

入居者さんと深く関われる

急性期病棟看護師の時は患者さんと関われるのは長くて1カ月ほどでした。多くの患者さんが1週間前後で退院もしくは転院などをしていたので、ゆっくりじっくり関わるということは難しかったです。

介護老人保健施設では入居者さんにゆっくり向き合って、看護ができます。その人が在宅復帰するために、看護師として何をするのか、ということを考えながら看護することでやりがいにもつながると思います。

 

介護老人保健施設看護師のデメリット

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夜勤がある

介護老人保険施設では24時間看護師が常駐しているため、日勤だけではなく夜勤もあります。その代わり夜間のオンコールはありません。

私はパート勤務のため、日勤のみで採用となりました。

施設によっては常勤で日勤のみ可での募集もあるようです。

 

医療処置が少ない

治療目的ではないので病院と比較して圧倒的に医療処置が少ないです。

最新の知識なども、自分から学んでいかなければ、情報が少ないと思います。

急性期でバリバリやってきて、

採血大好き!検査大好き!処置介助大好き!って人には合わないかもしれません。

 

医療資源が限られている

病院と比較して使用できる医療資源が少ないです。

例えば、褥瘡の処置なども使用できる薬剤や貼付剤が限られていることが多いようです。

病院での褥瘡処置に慣れている場合は、この状態にはこの薬剤!少し改善したから次はこれ!と選択できますが、施設ではそうはいきません。

知識がある看護師さんほどモヤモヤしてしまうかもしれません。

しかし、限られた中での処置には知識、応用力、判断力も必要になっていくと思います。

 

私も、限られた中でも良い方向に持っていくぞ!
という心意気で頑張りたいです

 

まとめ

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私はこれまで看護師として病院でキャリアを積んできました。

急性期病院でバリバリ働きたいという思いがなくなったわけではありませんが、

家庭環境の変化とともに、介護施設看護師というものに興味を持ち、ご縁があって今後働いていくことになります。

高齢化社会が進む中で、介護施設の需要は高まっています。
介護の世界を経験することは自分のキャリアアップにもつながると思っています。

 

看護師として働く場所が変わったとしても、看護の根本は変わりません。

 

環境が変わることは不安な気持ちもありますが、今は新しい環境に飛び込めるというワクワクした気持ちも大きいです。

1人1人に寄り添う看護ができるよう、気持ちを新たに頑張りたいと思います。

 

 

 

介護老人保健施設の面接の実際についてはこちら↓

 

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私が転職活動に使ったサイトについてはこちら↓

 

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